北側斜線・道路斜線斜線規制が厳しい敷地に建つ住宅。
敷地が道路レベルより80cmほど高く斜線規制が厳しい為、敷地レベルに通常の床高さで設計すると3階の面積を確保する事が出来ない。
断面レベルを詳細に検討した結果、1階の床を道路から45cmの高さで敷地地盤面より35cm下った浅い半地下形態の断面計画とすることで3階の床面積を確保しロフトも造ることの出来る住宅が設計出来た。
敷地は周辺道路から小高い位置にあり浸水の心配も無い。
北側斜線で3階に出来ない部分をリビングの吹き抜けとし、斜線なりの勾配天井を板貼りで仕上げた。
その勾配天井の下部に当てた間接照明とニッチに埋込んだ照明によりリビングに個性を持たせた。
天井が高く東側に大きな開口を設けたリビングは、北側の配置ではあるが落ち着いた明るさの快適な空間となっている。
リビングとDKキッチンの間にある螺旋階段の下に2匹の猫のフードスペース・遊具を置いた、螺旋階段は2匹の猫の良い遊び場になっている。
住まいの設計 No678 2017/7.8月号 掲載(扶桑社)
渡辺篤史の「建もの探訪」趣味を楽しむヴィンテージハウス 2016.4.2 放映
LiVES Vol.84 2015/12.1月号 掲載(第一プログレス)
東京郊外の緑豊かな敷地に建つ住宅。
趣味室(オーディオ)の離れがデッキと軒により母屋と繋がった住宅、
ヴィンテージな素材を取り入れることにより一見して新築の住宅とは思えない仕上りとなっている。
中央の階段と踊り場が玄関・ダイニング・リビングを各ゾーンに分け、それぞれのスペースから気配を感じられる間取り。
郊外の住宅とはいえ近隣住宅や通りからの視線に配慮し窓から見える景色を考え合わせ開口は執拗最小限とし、
窓から差し込む光と影を強調した造りを意識した。
2階のオープンスペースは、将来の子供部屋を想定しカーテンと2段ベットで仕切れる空間になっている。
敷地の南北に道路のある住宅。
設計依頼の話しがあった時には、南道路付きの駐車スペース案での検討がなされていて、
施主は同居予定の母の居室が上手くとれずに悩まれていた。
北側の道路には、歩道・生け垣・防護柵があった為に北側に駐車スペースとる発想が無かったようだ。
法的な問題が無い事を確認し北側駐車案で検討すると南側道路に面した日当たりの良い母室が確保出来た。
2階のLDKは細長い敷地に沿ってストレートにまとめ、階段手摺り壁と採光窓を関連付けてデザインした。
キッチンは上下に分けた大容量の引違い収納を設けその中にお釜・電子レンジ等の家電を収納した。
この収納によりオープンでありながら雑多な家電を収納出来るスッキリとしたキッチンをデザインすることができた。
3階子供部屋は3枚引戸により2室に分けられる様レイアウトし将来の使い勝手の変化に対応出来る様考慮した。
敷地の南側に3階建て住宅があり有効な採光を確保することが難しい敷地に建つ住宅。
3階をオープンスペースとし北側の吹き抜けから壁を反射させ2階のリビング・1階の玄関に採光する計画とした。
その為1階からの階段上部は吹き抜けとし2階の中央に螺旋階段を置いた。
厳しい高さ制限の中で、1階と2階には2段の段差を設け高さの変化により空間を有効利用した。
景色の良い高台に建つ木造2階建て住宅。
2階のダイニングからは周囲を一望でき、遠くに富士山を見ることが出来る。
南北に長い敷地に沿って跳ね出し2mのデッキを配置する事により厳しい建蔽率をクリアーし大きな2階デッキを確保した。
リビングは縦長の敷地の北側に配置したが、配置をずらす事により採光とデッキとの一体感を確保し、
1階には浴室から眺めるプライベートな坪庭とることが出来た。
DKとリビングが少し離れた配置は一般的なワンルームのLDKと違い、生活のシーンによりリビングとDKを使い分けることが出来きる。
階段スペース・外部デッキ・吹き抜けを介した上部のロフトで繋がっているDKとリビングの空間は微妙な距離と一体感がある。
商業地と住宅地の境にある敷地は、住宅地でありながら耐火の性能が要求された。
この住宅は建築基準法の規制緩和により可能となった木造耐火建築で計画。
敷地は廻りを高層建物に囲まれた旗竿敷地の為、採光は3階の吹き抜けから確保し
2階のLDKはホームパーティーに対応出来るように広いオープンスペースとした。
キッチン奥に大きなパントリーを配置し、壁には印象的なボーダータイル貼り三段のニッチを付けて空間にアクセントを与えた。
1階の土間スペースには多目的なゲストスペースと収納を配置し、ゆとりのある玄関とした。
BSフジ「たとえば、こんな暮らし」#21二人だけのステージ 2016/8/21 放映
SUMAInoSEKKEI No663 2016/3.4月号 掲載(扶桑社)
半地下の趣味室(音楽・ホームシアター)・書斎と、1階の玄関・ガレージ、中2階のダイニングキッチン、
2階のリビング・水廻り、更にスキップして寝室と比較的小さな空間が吹き抜けを介して螺旋上に繋がった住宅。
それぞれの空間は6帖から10帖程度だが、各空間は微妙な関係で繋がり一体感と奥行きの深さが感じられる。
玄関は道路に沿った杉板打ち放しの壁を大きく回り込んで配置しており、
前庭の植栽を正面に見てから反転してのアプローチは、狭小地としてはかなり贅沢な造りになっている。
中庭を設けた採光計画と植栽により、
住宅の密集地でありながら隣家からの視線を気にすることのない採光と外部空間を取り入れた間取りを計画することが出来た。
内部は漆喰と無垢のフローリングで仕上げており、シックな自然素材と細部に取り入れた曲線がモダンな空間に安らぎを与えている。
90坪の敷地にゆったりと大きな屋根を掛けた住宅。
敷地の北側に母屋と庭が有り北側の景観と日当たりに配慮した計画になっている。
今回の敷地の庭と母屋の庭を共有することによりお互いの庭の景観が倍の広さを感じる事が出来る。
住宅内部は、北側に大きく掛かった屋根の形状をそのまま吹き抜けとし二階へ繋がるおおらかな空間。
主寝室・和室・洗面を1階の南側、二つの子供室を二階の南側に配置し、北側のLDKは東の庭側と吹き抜け上部の窓から採光する計画とした。
南からの光は大きな吹き抜けを介してLDK全体に広がり季節と一日の時間の中で光の変化を楽しめる空間になっている。
夫婦と子供3人の5人家族のための住宅。
LDKと同じフロアーに子供たちの勉強スペースを設け空間を共有した配置が特徴の家。
壁と天井が漆喰仕上げ・床は無垢のフローリングワックス仕上げで木の香りがする落ち着いた空間になっている。
勉強スペースはリビング・ダイニングと空間を共有しつつも、リビングにある小上りスペース介して配置し、有る程度の距離感を感じられるレイアウトになっている。
(引戸とバーチカルブラインドによって仕切ることが可能)
小上りスペースは造り付けのソファーと一体化しており更にロフトへ昇る階段へと繋がっている。
階段はリビングと一体化し、階段としての機能だけでなくリビングのひとつのスペースとして子供達の遊び場にもなっている。
ゆとりのある踊場には本棚もあり家族のライブラリー的なスペースでもある。
小上りの下は玄関から階段上部の上がり天井になっており、空間を有効利用している。
現状、子供たちはロフトを仕切って子供部屋として使っているが、天井が低いため基本的には寝る為のスペースとしている。
(1階に子供部屋に対応出来る個室がある)
ロフトから続く屋上デッキは二方向を壁に囲まれ落ち着いたプライベートデッキになっている。
家庭画報 2013/6月号 掲載(世界文化社)
MY HOME 100選 No.11 2012/8 掲載(扶桑社)
日本テレビ・バラエティー番組「1分間の深イイ話し」2012/6/18 放映
建築ジャーナル 2012/3号 掲載(企業組合建築ジャーナル)
日本テレビ・朝の情報番組「スッキリ!」2010/10/21 放映
SUMAInoSEKKEI No630 2010/9.10月号 掲載(扶桑社)
1階に2戸のワンルームマンションを計画し、2階を主な生活の場として計画した住宅。
確認申請上は、共同住宅となる。
外観は3方向に回した木製の手摺壁が水平を強調したシンプルな構成。
比較的高めの手摺壁は、住宅地の中で外部に開けた開放的な住空間を実現している。
また手摺壁の下部に開けた水平スリットは、ともすると閉鎖的に見える外観に微妙な開放感を与えている。
このスリットは写真で見る以上に開放感があり、内部からも外からの視線を気にせず、周囲の気配を感ることが出来る。
また、外観の特徴になっている外壁のせり出しは30cmあり、建蔽率上の問題で付けられなかった庇として機能している。
施主宅の1階部分は玄関と主寝室+トイレだけで2階が主な生活空間となっている。2階の住空間は、
母室以外は小上りをまたいだワンルームの構成になっており、上部には開放されたロフト空間と大きな小屋裏収納がある。
2階内部は上部のロフト階へと繋がる吹き抜けと東・南・西方向へ広がるハイサイド窓・トップライトにより構成された天井が
シンプルな内部空間に変化と奥行きを与え、時間毎の光の変化が楽しめる。
3匹のミニチュアダックスのゲージをLDKと子供室の間の小上り下へ配置することによりペットスペースを最小限のボリュームに抑えている。
また空気の流れもこのスペースから排気することによりペットの匂いが住空間に広がることを抑えている。
また、このゲージスペースから直接外部デッキへと出入り出来るペット専用の小扉が設置してある。
ゲージ上部の小上りスペースは、LDKと子供室を空間的に仕切る中間スペースで、ゲームやパソコンが出来るライブラリー的なスペースとなっている。
このスペースは、引込み戸・竪型ブラインドにより仕切ることができ、リビング側、子供室側のどちらの空間へも所属出来る構成になっている。
1階は、北側斜線の規制により地上からの天井高さをとることが出来なかったため半地下とし、逆に天井高さを3m確保した。
主寝室には天井高さを生かしたホームシアターを設置、賃貸も天井高さを生かしたスキップフロアーのワンルームとして計画した。
この半地部分はRCの地中梁部分を内部空間として利用しているため、建築コスト的に非常にローコストで施行することが出来た。
MY
HOME 100選 No.11 2011/8 掲載(扶桑社)
建築ジャーナル 2012/3号 掲載(企業組合建築ジャーナル)
SUMAInoSEKKEI No629 2010/7.8月号 掲載(扶桑社)
ナチュラルインテリアの家に暮したいstyle2 2010/6月
掲載(主婦の友社)
はじめての家づくり No16 2010/4月 掲載(主婦の友社)
緩やかな傾斜がある芝の庭からアプローチする住宅。
住宅街の路地を入った突き当たりに立地し、敷地の東側は学校の裏庭で敷地外からの視線を気にせず外部空間を室内に取り込むことが可能な敷地。
機能的には、ほぼ平屋と言ってよい構成のこの住宅は、各部屋が中庭を中心に玄関ホールでつながっている。
開放的なLDKからデッキを介して芝の庭へと空間が広がってゆく空間は心地良く、
延べ床面積27坪の住宅とは思えない広がりを感じる。
床レベルは玄関・LDK・ロフトと3つのレベルでスキップフロアー的に構成されている。
そのためロフト空間とLDKのレベル差は2mと小さく、リビングとロフトの距離感を感じさせない構成になっている。
玄関からリビングにかけての玄関ドア・コーナーFIX・引込み戸は全て木製の造り付けで仕上げ、既製品のサッシでは出来ないシンプルな納まりになっている。
仕上がってしまうと特に気がつかない難しい納まりの1つ1つが、シンプルな気持ちの良い空間を創り込んでいる。
玄関ホールとリビングの段差より半地下の床下収納へアプローチ出来る。
出入りしやすい床下収納は、小屋裏収納と比べ物の出し入れは格段に容易で収納室としての役割を十分に果たす。
更に床下収納の奥に暖房機を設置し、下石神井の家と同様に基礎断熱による床下暖房を採用している。
この暖房システムは家全体を足下から暖める事が可能で、ローコストでありながら床暖房に近い暖房効果がある。
家全体を暖めると言う効果では、リビングだけの床暖房よりも快適な暖房設備といえる。
ロフト空間は、LDKとのレベル差を2m最小に抑え一体感をだしつつも手摺はあえて壁としプライベート性も確保している。
ロフト空間は、家族共有の多目的な用途が考えられるが、現状ではパソコンスペースとなっている、机は低く抑え床に座っての利用とした。
床に座っての利用は、かなりプライベートな空間となり、吹き抜けにより開放性感がありながらも落ち着いた使用感が得られる。
建築ジャーナル 2012/3号 掲載(企業組合建築ジャーナル)
小さくても広く住める家 2011/2月 掲載(成美堂出版)
日本テレビ・朝の情報番組「スッキリ!」2011/01/27 放映
MODERN LIVING No192 2010/9月 掲載(アシェット婦人画報社)
はじめての家づくり No14 2009/9月 掲載(主婦の友社)
敷地面積13.5坪・建築面積8坪の狭小住宅。
道路斜線・北側斜線の特別緩和が有り、10M以下であれば斜線規制が無く3階建て+ロフトとして、4層の空間構成が可能であった。
その為 建築基準法の規制の中で最大限の床面積を確保し、小さな吹抜や床の段差を組み合わせ断面計画を駆使し狭小ながら開放感のある住宅を計画した。
2階リビング部をコンクリート床の跳ね出しに1階に駐車スペースを確保、LDKの他、主寝室・子供スペースとしての2室・家族共有のロフトスペースを確保している。
現在は夫婦二人の生活だが、収納も含め家族四人であれば十分に生活できる構成になっている。
住宅密集地の中での計画であり、開口部は日差し・開放感を確保しながら隣家の視線を感じさせない構成とした。
建物の東側最上部開けたハイサイド窓・リビング吹抜けに面して開けた2層にまたがる窓等により、南に面した窓がないにも関らず一日中明るい室内になってる。
建築ジャーナル 2012/3号 掲載(企業組合建築ジャーナル)
間取りの良い家32例 Part2 2010/6月 掲載(ニューハウス出版)
ニューハウス 2007/09月号 掲載(ニューハウス出版)
家の中央に計画した、ら旋階段とその上部のガラスの床が印象的な住宅。
1階リビングの床を60cm上げ、その下に床下収納と基礎断熱による床下暖房のための温水式暖房機をセットした。
リビングの天井高さは2mだが、ダイニングキッチン・玄関につながる天井高が2m60cmある為に天井の高さは気にならない、
むしろダイニングや庭を見下ろせる落ち着いたリビングになった。(3mの柱を使って天井をスッキリ仕上げた限界の天井高さ)
この住宅の北側は、地盤が4m程低く、リビング上部のハイサイド窓や2階のデッキ・書斎から、近くの石神井公園の緑を望むことが出来る。
月刊HOUSING 2010/2月号 掲載(リクルート)
東西に長い33坪の敷地・建蔽率40%容積率80%に建つ住宅
計画可能な建築面積が最大13坪・延べ床面積が26坪の中に夫婦と子供3人が快適に住まう為に、
延べ床面積に参入されない床下収納と小屋裏収納・ロフト空間を最大限有効活用する計画を行った。
また、建築面積に参入されないウッドデッキを竪格子で囲い、玄関前の庭を内部空間に取り入れることにより、
外部からの視線を気にすることなく視覚的に広がりのあるLDKを計画している。
玄関はダイニングへ直接アクセスする間取りになっているが、中庭に入る前の格子戸がイメージ的に玄関としての役割を果たしており、
ダイニングへ直接アプローチすることの違和感は感じられない。
内部はスキップフロアーになっており階段ホールを介してリビングとダイニング・
2階階段ホールと子供部屋が繋がり、家の中で何処に居ても人の気配が感じられる空間になっている。
この家は、1階からの階段に本棚を設け、2階スキップ部分の1.5mある幅広の階段上下にあるホールは家族全体のライブラースペースとして第2のリビング的な使われ方を想定している。
(家の中に通路としての階段や廊下は無く内部空間の全てを居室として利用出来る)その為、床面積のロスが無く家族5人が収納を含めゆったりと生活できる家になっている。
扇形の変形敷地に建つ住宅。
1階に社会人と大学生の子供部屋を配置し、
2階にLDK・主寝室・水周りと生活に必要な機能をまとめ、上階で全ての生活が可能な計画になっている。
又、2階へ上る階段は比較的緩やかにし踊場も大きく設けている。
2階のリビングには変形した敷地に沿うかたちで三角形の大きなデッキがあり、デッキの上部には同じ大きさの軒を付けている。
その為、デッキ空間はリビングから繋がる内部空間の様な感覚が得られ快適に利用できる。
2階には、他に物干し用・浴室の坪庭としての計3ヶ所のデッキを設け、上階での生活を快適にしている。
リビングの上部は、小屋裏を開放し吹き抜け空間とし一部キッチンの上部に小屋裏収納を設けている。
小屋裏収納へのアプローチのハシゴは通常は壁に掛けて置いてあるが昇り降りの際は、壁のフックを掛け替え昇り安く利用できる。
リビングの壁は、漆喰の塗り壁・天井はレッドウッドの板貼りとし、
細部の曲線と格子戸等で、落ち着いた洋と和の中間的なイメージのする内装に仕上がっている。
建築ジャーナル 2012/3号 掲載(企業組合建築ジャーナル)
ニューハウス 2005/12月号 掲載(ニューハウス出版)
敷地が寄付きの道路面より1.1m程低く、道路付きは難ありだが、傾斜地の高台で南方向に間口が広く、日当りと眺めは最高の立地。
外観は低い敷地へのアプローチのためのブリッジと、南側の擁壁上部に突き出した細長いデッキが交差しシンプルながら大胆な構成。
道路付きの車庫の下は、コンクリートBOXがあり、そこが半地下の収納庫になっている。
玄関から室内へのアプローチは、1階のリビングと2階のプライベートルームの中間の高さから入る。
細長いコンクリートの片持ちスラブによる廊下で1.1m下がったリビングを左手に見下ろしながらアプローチする。
正面に見えるら旋階段を半階上がって、壁手摺に囲まれたセミオープンなロフト部屋、更に半階上がって洗面・浴室・寝室とプライベートルームがつづく。
ダイニング上部にあるロフト空間は、斜めの壁手摺のスペースを通り60cm上がった幅広の廊下
(ここは日当りと眺めが良く椅子を置いて日向ぼっこするには最適な場所)から更に40cm上がると最上部の小さな書斎(2.5帖)へと繋がる。
書斎は通り抜けができ、グレーチングのキャットウォークを通り寝室へも行けるし階段を下りてロフトに戻ることも出来る。
ロフト空間は書斎を通り抜けて吹抜けを一周出来る回遊性のある構成となっている。
この住宅は、吹抜けを介したスキップフローアによる構成で一般的な広さ(6帖から8帖程度)の完全な個室は寝室だけだが、
キッチンの奥に2帖程の奥さんのプライベートスペースとしての家事室(ノートパソコンの設置場所として家のインターネット環境の中心としても機能)
吹き抜け上部のご主人の書斎スペースと、小さいながらも使い勝手の良い個室が微妙な開放感をもって配置されている。
セミオープンなロフト空間は、将来の子供部屋とし、勉強部屋としては書斎を利用するといった使われ方も想定している。
また、一時的にはロフトが主寝室として機能しても良いだろう。
家族構成の変化に対していろいろな住まい方を試してみるのも、長い時間の中では良いのではないだろうか。
新しい住まいの設計 1998/02月号 掲載(扶桑社)
2階がLDK+プレイルームのワンルーム形態になった住宅。
2階ワンルームの南北方向に更にデッキを付けることにより、実際の広さ以上の広がりを感じられる構成になっている。
大きな空間にある柱と梁が空間を引き締め緊張感を与えている。
ワンルームは梁に取り付けた青いレールに沿った三枚引き戸によってLDKとプレイルームに仕切ることが出来る。