床下暖房の説明の前に基礎断熱を説明します。
一般的な住宅の床下の断熱は、床下を住宅の外部として扱い断熱は床の下面で行い床下に湿気が溜まらない様に換気口を付けるといったものでした。
それに対して基礎断熱は、ベタ基礎(建物の下全体にコンクリートを打ち建物を面で支える基礎、これに対して壁の下のフーチンで支える布基礎がある)が基本で基礎周囲を断熱し床下を室内と同じ環境にする断熱方法です。ですから床下に換気口は設けず室内の床に換気口を開けるのです。
そこで床下を室内と同じ環境にするのであれば、もっと積極的に床下を利用しようと考えたのが床下暖房です。暖房時は床下を暖めてその暖さを床に伝え、床暖房に近い状態を作りだすのです、そして床下を暖めた空気は床に開けた換気口から室内に温か空気として出てゆきます。床下の容積は居室の容積に比べかなり小さいですからすぐに暖まります床下の温度を26度位でキープするにはたいしたエネルギーを使いませんから省エネです。
さらに一度暖めた床下のエネルギーはベタ基礎のコンクリートに蓄えられるので、夜に暖房を切ってもその暖かさは長時間キープされます。
最近の暖房器具はタイマーやセーブ運転が細かく設定出来るので、かなり便利に利用できます。また床下暖房専用の暖房器具もメーカーから販売されるようになりました。
(窓下の温風吹き出しスリット、窓に沿って冷気が床に下りるコールドドラフト現象を軽減する)